Microsoftは2018年1月22日(米国時間)、「OpenSSH in Windows 10! – Windows Command Line Tools For Developers」において、現在提供されているWindows 10 Insider PreviewおよびWindows Serverにはベータ版のOpenSSHクライアントおよびOpenSSHサーバが搭載されていると伝えた。同社はこのベータ版の使用を通じて、フィードバックなどを寄せてほしいと呼びかけている。
WindowsではRDP (Remote Desktop Protocol)を使ってリモートからWindowsマシンや仮想マシン、コンテナ、デバイスなどにアクセスすることができる。また、OpenSSHと似たような使い方として、PowerShell Remotingの機能を使うこともできる。しかし、こうした機能はWindowsでの利用を想定したもので、Linuxなどほかのオペレーティングシステムでは利用が進んでいない。
Microsoftは「多くのWindowsユーザーは、リモートでUNIX / Linux環境にアクセスして、操作や管理が行いたいと考えている」と指摘。OpenSSHクライアントおよびOpenSSHサーバを利用することで、サードパーティのツールを使うことなく、WindowsのコマンドラインからSSHを介してリモートでUNIX / Linux環境にアクセスすることが可能になる。
MicrosoftはWindowsでネイティブに動作するOpenSSHクライアントおよびサーバを提供することで、LinuxやUNIX系オペレーティングシステムのユーザーがよりシームレスにWindowsを利用できるようにすることを狙っている。
現在ベータ版として提供されているOpenSSH in Windowsの詳しい説明は「Using the OpenSSH Beta in Windows 10 Fall Creators Update and Windows Server 1709|PowerShell Team Blog」にまとまっている。