さくらインターネットは1月25日から、同社が提供する「さくらのレンタルサーバ」の新機能として「バックアップ&ステージング powered by Snapup」に加え、「さくらのクラウド」ではオールインワン型ネットワークセキュリティソフトウェアである「Sophos UTM」を、それぞれ提供開始する。

バックアップ&ステージング powered by Snapupの提供はユニマルとの業務提携によるもので、同社が開発したスナップショットによるバックアップやステージングサーバを構築可能なサーバ管理ツール「Snapup」を、さくらのレンタルサーバのコントロールパネルから使用可能とするもの。スナップショット機能、ステージング機能、リリース機能を利用できる。

スナップショット機能は、ユーザーのサイト情報、データベース、WordPressなどWebサイトを構成する情報を、世代やディレクトリごとにスナップショット単位でバックアップでき、更新ミスなど万一の場合にも、スナップショットを取得した当時のデータの復旧を可能としている。スナップショットはユーザーが契約中のサーバとは別のサーバに保存するため、ユーザーのサーバ容量を圧迫せず、最大8つのスナップショットを定期的に自動作成するという。

ステージング機能では、公開前のサイトや既存サイト更新の動作テストを行うためのステージングサーバを、容易な操作で作成・利用できる。CMSやプラグインのアップデートなど運用に影響が出る可能性のある作業も、ステージングサーバの環境で試すことを可能としている。

リリース機能では、ステージングサーバで確認が完了したサイトを、そのまま本番サーバとして公開することができるという。対象サービスは、さくらのレンタルサーバおよび、さくらのマネージドサーバであり、追加料金は不要。

  • バックアップ&ステージング powered by Snapupの管理画面のイメージ

    バックアップ&ステージング powered by Snapupの管理画面のイメージ

興安設計とはSophos UTの提供で協業

Sophos UTMの提供は興安計装との協業により実現するものであり、さくらのクラウドにおいて月額ライセンスで提供する。

同製品は、システムにとっての脅威を統合的に管理するため、WAF/Webサイトフィルタリング/侵入防御など多様なネットワークセキュリティ機能を搭載するソフトウェア。シンプルで直感的に操作できるユーザーインタフェースを備え、ネットワークセキュリティの強化や管理作業を可能としている。

さくらインターネットのサービスでは、初期費用は不要で、基本の月額料金2万7000円(税込)で5IPアドレスの保護ができるという。さらに、保護対象IPアドレスを増やしたい場合、1IPアドレスにつき月額5400円(同)で追加でき、ユーザー企業のビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できるとしている。

同サービスは、サーバを新規作成する際の元として利用できるパブリックアーカイブ(初期設定済みのOSイメージ)として提供するため、さくらのクラウドのコントロールパネルから必要な時に利用開始できる。短期的なキャンペーンサイトから大規模なエンタープライズまで、多様な規模に対応するという。

  • Sophos UTMのコントロールパネルのイメージ

    Sophos UTMのコントロールパネルのイメージ