ZMPは1月16日、ADAS(先進運転支援システム)開発に向けた高速道路での走行データ収集サービスを開始した。価格は、車両1台・ドライバー10人・走行期間2週間の場合で600万円(税別)~。
同社は2012年から、ドライバーによる公道での走行データ収集サービス「RoboTest(ロボテスト)」を開始し、自動車メーカーや部品メーカーなどの走行業務を支援している。新サービスは高速道路での走行データ収集に特化し、実験計画の策定、システム開発、車両・ドライバー手配、データ収集走行、処理・分析、報告を一貫して実施する。
同社は、高速道路・有料道路の車線、合流・分岐、出入り口などの詳細データベースを順次整備しており、これらの詳細シーンごとでの計測ができるという。このデータベースと、これまでのデータ収集の知見から、大規模な走行データ収集に対する綿密な走行計画の立案から実施まで対応を可能としている。
また、公道自動運転実証実験を進めており、カメラやLIDARなどのセンサを組み合わせた計測システム構築の知見を有し、走行データ収集の際にユーザー企業のセンサシステムと別方式のセンサによるリファレンスデータの取得や、データ取得後のアノテーションやセグメンテーション、分析も対応できる。これにより、計画立案から走行、データ処理まで一貫して実施するため、ユーザー企業の手間を軽減できるという。
計測システムには、同社の標準システムをサービスの一環として利用するため、ユーザー企業における機材の購入や資産計上は不要としている。さらに、関連会社であるZEGとの連携により、大規模なデータ収集や、複数チームを並行させた走行などでトータルの走行量拡大、期間短縮、工程管理の負荷軽減などが見込めるとしている。