キヤノンメディカルシステムズは1月16日、医療情報ソリューション「Abierto(アビエルト)シリーズ」を、国内の大規模・中規模病院やグループ病院向けに販売を開始すると発表した。
Abiertoシリーズは、オープンな環境のもと標準のプラットフォーム上でマルチベンダーによる医療情報の収集・統合・解析・可視化することで、医療業務の効率化が図れるという。将来的には、院内情報の共有にとどまらず、地域包括ケアシステムまでを視野にいれた患者中心の医療の実現を目指す。
同社では、モダリティベンダーとしての強みを活かしつつ、画像情報だけでなく、あらゆる医療情報を活用し、IT技術に基づくイノベーションで医療に貢献する「Medical Informatics」の取組みを行なっている。
その構想を実現するための新たなソリューションとして、医療データを共有・統合する医療情報統合管理システム「Abierto VNA」および、その蓄積した価値あるデータを表示・利活用する医療情報統合ビューア「Abierto Cockpit」の提供を開始する。
Abierto VNAは、オープンな環境で柔軟なシステム化ができる新たなプラットフォーム。高度なデータフロー自動制御により既存PACSビューアで画像参照が行え、既設システムの有効活用を可能としている。
また、完全なオープン・アーキテクチャにより、ユーザーの都合に合わせ柔軟なデータ統合プラットフォームのキヤノンメディカルシステムズが医療情報ソリューションを販売開始導入計画が立案できるという。
Abierto Cockpitは専用のビューアで、これまで一覧できなかった画像や検査結果などの部門情報、カルテ記載をはじめとした電子カルテ情報といった情報を融合させ、モバイル端末により院内のどこからでも、素早く情報にアクセスを可能としている。