OKIエンジニアリング(OEG)は、国際規格、全自動車メーカーの全規格条件に対応した車載機器・部品の水はね試験を行う「スプラッシュウォーター衝撃試験サービス」の提供を開始した。これにより、車載機器・部品メーカーの開発サイクル短縮化に貢献する考えだ。
「スプラッシュウォーター衝撃試験」は、国際規格ISO16750-4規格で定められている、冷水によって誘導される熱衝撃を模擬したもので、車両の水はね区域の製品に適用する「アイスウォーター試験」のうちの1つ。
近年、進化を続けるADAS向けなどのセンサの搭載数増加に伴い、車外にさらされる機器のスプラッシュウォーター衝撃試験に対する需要は増加傾向にある。しかし、試験で用いる溶液は塩化物や泥水など多岐にわたるため、噴射装置の溶液を変更するのに装置の清掃に手間がかかり、効率的な試験を行うことは困難だった。
OEGは今回、専用溶液ごとに専用の高温動作装置と噴射ノズルを搭載し、かつIOS16750、JASO(日本自動車技術会企画)、LV124(ドイツ自動車車載電源規格)、日本の各自動車メーカー規格に対応した装置を準備することで、ワンストップでの試験の実施を可能にした。
なお、同社は今後もさらに設備環境を整え技術力を向上させて、より多くの試験項目に対応し、顧客の製品の開発・設計・製造を幅広く支援していきたいとしている。同製品の価格は個別見積もりで、販売目標は2018年度中に5000万円を目指すという。