LEXUS(レクサス)は、米国・デトロイトで2018年北米国際自動車ショー(North American International Auto Show 2018=デトロイトモーターショー)でクロスオーバーのコンセプトカー「Lexus LF-1 Limitless」を世界初公開した。
フラッグシップ・クロスオーバー「Lexus LF-1 Limitless」は、LEXUSの次世代デザインの可能性を示し、自動運転技術を搭載するコンセプトカー。同コンセプトカーのエクステリアは、長いノーズと後方に構えたキャビンや、クロスオーバーでありながら重心を低く感じさせるボディにより、走りを予感させる力強いプロポーションを実現。また、鍛え抜かれた日本刀にインスピレーションを受け、熱く溶けた滑らかな金属を硬質で鋭利な形状に凝縮したかのような、どこから見ても流れるような動きを持つしなやかな造形を表現している。
インテリアは、前席にはドライバーのジェスチャーを検知することで操作を行うモーションコントローラーや直感的なディスプレイ表示など、最先端のインタフェースを採用。さらに、ステアリング上にパーキングやリバースなどを含めたシフト操作を集約し、シフトレバーがなく、スイッチも少ないシンプルな空間と運転に集中できるコクピットを実現している。後席は、くつろぎの空間を提供するため、開放的なレッグスペースに加えて、リヤシートエンターテインメントシステムや快適機能などをマルチオペレーションパネルで一括して操作することで、高い利便性・快適性を実現したという。
また、LEXUSによる自動運転技術の提案として、目的地までの運転操作を車両側が担うショーファーモードを搭載。スムーズで効率の高い走行を実現するとともに、交通事故の低減を支援する。さらに、ナビゲーションに時間の概念を導入し、車両や交通の状況に応じた判断により、休憩やレストランの提案、ホテルの予約などを可能とした4Dナビゲーションシステムを搭載。その情報は、ナビディスプレイのほか、リヤシートエンターテインメントシステム、さらには乗員のスマートフォンやタブレットへ表示が可能となっている。
同社は、2025年頃までに、グローバルに展開する全てのLEXUSモデルを電動専用車、電動グレード設定車とすることを見据えており、「Lexus LF-1 Limitless」は、従来のガソリンエンジンやハイブリッドに加えて、プラグインハイブリッド(PHV)、さらには電気(EV)や燃料電池(FCV)を含めたパワートレーンの搭載を想定しているということだ。