Maxim Integrateds(以下、Maxim)は、レベル5完全自動運転システムであるNVIDIA DRIVE Pegasusプラットフォーム、およびレベル4ドライビング用のNVIDIA DRIVE XavierをサポートするためにNVIDIAと協業することを発表した。
自動運転の安全性に関する消費者の懸念に対応するため、自動車メーカーはADASアプリケーションの安全要件を重視してきた。冗長性と障害診断などの安全上重要なシステムは、厳格なASIL(安全性要求レベル)要件を満たす必要があり、ADASシステムには未来の自動車を実現するための大量のデータを使用する環境を可能にする相互接続技術が必要である。
同社のASILソリューションおよび次世代ギガビットマルチメディアシリアルリンク(GMSL)シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)技術を含む高性能アナログインテグレーション、ならびにパワーシステム監視ソリューションは、柔軟な基盤を必要とするNVIDIAの自動運転プラットフォームの機能安全要件を満たすことができる。そのASIL定格電圧/電力監視およびSerDes技術は、NVIDIAによって自動運転車の現実化に必要となる自動車業界初のレベル5自動運転システムを実現するために使用される。
また、Maximの次世代6Gbps GMSL SerDes技術は、未来の車載インフォテイメント、ADAS、および自動運転に必要となる高いデータレート、複雑な相互接続、データ完全性の要件に対応している。同技術は、DRIVE PegasusおよびDRIVE Xavierプラットフォームなどの自動運転システムを構築するために必要な安全性に関する機能および柔軟性も備え、高性能アナログインテグレーションの一環として、同社は低IQ車載グレードパワーマネージメントソリューションも提供している。
Maximのオートモーティブ事業部門バイスプレジデントであるRandall Wollschlage氏は次のように述べている。「Maximの新世代GMSL SerDes技術、アナログインテグレーション機能、および車載市場に対する強力な取り組みは、NVIDIAのスーパーコンピュータプラットフォームをゴールに導くための最適な組み合わせです」。
一方、NVIDIAのハードウェア開発担当シニアバイスプレジデントであるGary Hicok氏は、「スーパーレベル2から完全自動運転の機能であるレベル5までのスケーラビリティを備えたNVIDIA DRIVE AIプラットフォームは、広帯域幅のカメラデータ伝送および集約を必要とします。Maximのセーフティソリューションを使って、NVIDIAは業界が求めている最高の機能安全基準を実現します」とコメントしている。