萩原電気、トレンドマイクロ、アラクサラネットワークスの3社は1月15日、製造業をターゲットとした工場内脅威可視化ソリューション「In-Line Security Monitor」を共同開発し、萩原電気が2018年4月よりソリューションの提供を開始すると発表した。
新ソリューションは、工場ネットワーク内でウイルスが検知された際に現場保全員の初動を促進し、ウイルス被害を最小限に抑えることを目的としたソリューション。制御ネットワーク内の生産ラインごとに端末のウイルス感染状況や未登録端末の接続状況などのセキュリティ情報を可視化するという。
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)表示により、ネットワークやセキュリティの専門家でなくとも、セキュリティ情報を直感的に確認することができ、脅威の検出から正常状態までの復旧作業を現場保全員が簡単に実施することを可能としている。
また、現場保全員向けにカスタマイズされた、セキュリティ情報の可視化、ネットワークセンシング技術により、製造ラインにおける制御システム内部の脅威を監視、ホワイトリスト機能により、未登録端末の通信を遮断、インダストリアルIoTに対応した組込コンピュータをプラットフォームに採用、リチウムイオンキャパシタUPS搭載により電源トラブルや瞬間停電からコンピュータを保護などの特徴を備える。
さらに、2018年中をめどにトレンドマイクロのSDN連携セキュリティ対策製品「Trend Micro Policy Manager」とアラクサラのスイッチが連携することで、不審な通信を発信する端末を特定し、工場ネットワークから自動的に切り離す機能の提供を予定している。価格は初期導入費用(構築費用別)が90万円、年間ライセンス費用(次年度以降)が30万円。