大手FPGAベンダである米Xilinx(以下、ザイリンクス)は、同社の社長兼最高経営責任者(CEO)であるモーシェ・ガブリエロフ(Moshe Gavrielov)氏が、2018年1月28日付で同社ならびに同取締役会から退任することを発表した。
これまで40年にわたって半導体およびソフトウェア関連企業において経営手腕を発揮してきたガブリエロフ氏の退任を受け、取締役会は最高執行責任者(COO)を務めるビクター・ペン(Victor Peng)氏を次期CEOに選出した。
次期CEOのペン氏は、2008年にザイリンクスへ入社して以降、同社の主力製品において3世代連続して指導的な地位を確立し、統合およびプログラミングにおいて大きな技術革新をもたらしたという。 直近では最高執行責任者 (COO) を務め、2017年10月に取締役会のメンバーに任命された。ザイリンクス入社以前は、AMDのgraphics product group(GPG) シリコンエンジニアリング担当副社長を務め、同社の中核となるシリコンエンジニアリングチームの主要なリーダーとして、グラフィックス、コンソール ゲーム製品、CPUチップセット、コンシューマ事業部門をサポートしてきた。
就任に際して、ペン次期CEOは、「このようなダイナミックな変革の時代にザイリンクスを率いる機会を得たことは光栄です。ザイリンクスは自身の優位性を発揮できる類まれな立場にあり、コンピューティング社会における次の変革に投資する体制を整えています。新しい分野のみならず従来の市場に向けたザイリンクス独自の価値の提供に注力することで、成長を促すとともに新しい株主価値を生み出してまいります」と述べている。