米IBMは1月9日(現地時間)、2017年に9043件の特許を取得し、年間米国特許取得件数において25年連続で首位を獲得したと発表した。新たな特許は、米国47州と47カ国で8500人を超えるIBMの研究者、技術者、デザイナーの多様なグループによって取得したという。
IBMの会長、社長兼CEOであるジニー・ロメッティ氏は「今日、当社の特許発明の半分近くは、人工知能(AI)、クラウド・コンピューティング、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン、量子コンピューティングの革新のために先導的な役割を果たしている」と述べている。
2017年、IBMの発明者は1900件を超えるクラウド関連の特許を取得した。例えば、クラウド・リソースの需要を予測するために、世界中で発生する非構造化データを利用するシステムが発明されたという。
また、AI関連の特許は1400件取得しており、AIの現在の制限(AIと人間とのコミュニケーションを妨げる「パーソナライゼーションの不足」)を解決するために役立つものもあるという。
サイバーセキュリティ関連の特許は1200件取得しており、AIシステムがハッカーをそのリソースを浪費させ攻撃を阻止する電子メール間のやり取りやWebサイトに誘導することで、ハッカーとの形勢を逆転させることができるテクノロジーの発明が含まれるという。
ちなみに、第2位以降は、Samsung Electronics、キヤノン、Intel、LG Electronicsが続いている。昨年第5位にランクインしていたGoogleは第7位に下落している。