NECは1月10日、人工衛星を活用した宇宙利用サービス事業の拠点として、衛星の運用業務を行う「NEC衛星オペレーションセンター」を新設したと発表した。
同センターは、1月17日に打ち上げを予定している高性能小型レーダー衛星「ASNARO-2」が本格稼働する4月より、地上システムパッケージ「GroundNEXTAR」を利用した衛星システムの運用を開始する予定。
「GroundNEXTAR」は衛星システム運用業務を標準化し、低コスト・短納期を実現したパッケージソフトウェア。衛星運用に必要な基本機能に加え、衛星運用の可視化や、衛星からの撮影画像の配信機能を備える。
これらにより、衛星の製造や開発から、リモートセンシングデータが利用できる衛星システムの運用まで、本格的な宇宙利用サービスを提供することが可能になったという。
専用機材は安全性の高いデータセンターに設置し、必要最低限の操作機材のみを同センターに設置しているため、設置効率の良い衛星システムの運用を実現している。
また、複数衛星の並行運用も可能であり、今後は運用衛星数を拡大し、宇宙利用サービス事業を拡大していく予定。