パナソニックは1月9日、パナソニック ノースアメリカの社内分社として「パナソニック システムソリューションズノースアメリカ(PSSNA)」を2018年4月1日に米国ニュージャージー州ニューアークに設立すると発表した。同社の従業員数は約870名(2018年4月1日時点の見込み)だとしている。

PSSNAは、北米におけるシステムソリューション事業の強化を目的として、コネクティッドソリューションズカンパニー北米本部(CNSNA)、パナソニック システムコミュニケーションズノースアメリカ(PSCNA)、パナソニック メディアエンターテインメント(PMEC)、パナソニック ファクトリーソリューションズアメリカ(PFSA)を合併して設立される社内分社。

パナソニックは同社の設立により、現場ニーズに合わせたハードウェアの提供に加え、業界別営業体制を構築し、現場に根ざしたソリューションを提供することで顧客の経営に貢献していくとのことだ。

具体的には、従来の特徴のあるハードウェアに、ファクトリーオートメーション事業で培ったソフトウェア開発力を組み合わせ、システムエンジニアリングにより付加価値の高いソリューションを提供するとしている。また、顧客の経営課題を解決する付加価値の高いサービスを提供するほか、これらソリューション事業の推進を通じて、製造拠点やシステムエンジニアリング、サービス基盤の稼動を最大化するなどして、さらなる収益拡大を目指していく。

このため同社内に、業界向けのソリューション力の強化を目的とした 「デジタルソリューションセンター(DSC)」 を新設。同センターはパナソニックのコアテクノロジーを活用してクラウドベースの共通プラットフォーム上で開発したサービスを提供するためのSI機能を有する組織であり、主に公共セキュリティ分野、製造分野、フード&リテイル分野、物流分野、テーマパークなどの北米の顧客に向け、それぞれの分野に特化したソリューションを提供していく予定だとしている。