2018年の年頭にあたり、NTTコミュニケーションズの代表取締役社長を務める庄司哲也氏は、以下の年頭所感(抜粋)を発表した。

2018年も「前へ、外へ、先へ」を推進

明けましておめでとうございます。

日頃より、NTTコミュニケーションズグループに格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

2017年はコーポレートスローガンである「Transform. Transcend.」のもと、「前へ、外へ、先へ」を掲げ、みなさまのデジタル・トランスフォーメーションの実現に貢献すべく取り組んでまいりました。2018年はこの動きをさらに拡大してまいります。

昨年4月には、サービス戦略である「Transform. Transcend. Service Strategy 2017」を発表いたしました。この中でもインフラと一体となったサービス強化に触れていますが、今年は特に、米国・インドにおけるデータセンター新設や新たな日米間海底ケーブルの建設開始など、グローバルな長期的視野に立ったICT基盤の拡充を推進してまいります。より便利に、安心してサービスをご利用いただけるインフラ品質の向上を目指して、さらに「前へ」向かって進んでいきます。

また、昨年は多くのパートナーとの連携・実証実験などB2B2X型のビジネスが拡大しました。Dimension Dataとのクラウド基盤の統合や、マネージドサービス会社(Secure-24)の株式取得なども発表しましたが、本年はこれらの動きを加速し、パートナリングや協業を一層進めるとともに、NTTグループの力を結集したグローバル事業の強化を通じて、「外へ」の事業拡大を目指します。

一方、ICTの世界では想像を超えるスピードで技術革新が続いており、新技術を活用した新しいビジネスや産業が生み出されています。昨年は我々もAIやIoTなどの先進的な技術を活用した実証実験や新サービスを幅広く紹介することができました。本年はいよいよ実用フェーズに入り、AIによる検知・分析・予測や言語翻訳、またVxF(Virtual Everything Function)などを活用したお客さま視点に立った開発により、さらに「先へ」進むための先進的なサービス提供を展開してまいります。

2019年のラグビーワールドカップ、そしてその翌年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会と、日本を舞台とした世界的なイベントがこれから待ち受けており、2018年はその準備において重要な一年となります。そして、2020年に向けて働き方の改革の必要性も求められる中、ワークにおける個人の生産性向上のみならず、個人のライフの充実が重要になってきていると考えます。世界的イベントの成功、そしてライフとワークが充実する社会の実現に向け、ICT分野から貢献できるように尽力してまいります。

最後になりましたが、本年が素晴らしい年になりますよう祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。