PyPyチームは2017年12月25日(米国時間)、「PyPy Status Blog: PyPy2.7 and PyPy3.5 v5.10 dual release」において、PyPy2.7の最新版となる「PyPy2.7 v5.10」およびPyPy3.5の最新版となる「PyPy3.5 v5.10」の公開を伝えた。PyPy2.7はPython 2.7シンタックスをサポートしたインタプリタ実装、PyPy3.5はPython 3.5シンタックスをサポートしたインタプリタ実装。今回のバージョンは特にバグ修正を実施したバージョンとなっている。
「PyPy2.7 v5.10」および「PyPy3.5 v5.10」のアップデート内容はほぼ同じコードをベースとしており、そのため同時にデュアルリリースが実施されたと説明がある。新バージョンにおける主な変更点は次のとおり。
- WindowsにおけるSSLハンドリングの改善
- Unicode回りのバグ修正
- vmprof回りのバグ修正
- cpyext回りのバグ修正
- cppyyの性能改善
- cffiを1.11.2へアップグレード
- FreeBSDプラットフォーム向けの修正
PyPyはCPython 2.7およびCPython 3.5の代替としてそのまま入れ替えて利用することができるPythonインタプリタ。トレーシングJIT技術を使っており高速に動作するという特徴がある。