デルとEMCジャパンは12月25日、「ひとり情シス」の問題を抱える従業員100人以上1000人未満の中堅企業向けにサーバ製品「Dell EMC PowerEdge」とSDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義型ストレージ)製品「Dell EMC IsilonSD Edge(アイシロンエスディ エッジ)」をパッケージ化したソリューションを提供すると発表した。価格は個別見積もり、提供開始時期は2018年1月。

  • IsilonとIsilonSD Edgeの対象領域

    IsilonとIsilonSD Edgeの対象領域

具体的には「PowerEdge VRTX(3Node)」にVMware vSphere環境で動作するIsilonSD Edgeを搭載し、最大36TBまで拡張可能とするミッドレンジスケールアウトNASを提供する。設置場所に制約がある環境で、物理アプライアンスを削減しつつ、物理アプライアンスと同等のデータ保護・管理に必要な機能を提供するという。

また、IsilonSD Edgeの有償ライセンスを組み合わせるパッケージにより、保守サポートを提供するほか、vSAN環境によるパッケージの展開も可能としている。

  • PowerEdge VRTXとIsilonSD Edgeの組み合わせ

    PowerEdge VRTXとIsilonSD Edgeの組み合わせ

IsilonSD Edgeの利点は、物理または仮想サーバ上で動作するほかのアプリケーションとともにPowerEdgeを使用できることだという。同ソリューションはデータ保護機能として、データバックアップ/リカバリの「SnapshotIQ」、災害復旧のための非同期レプリケーション「SyncIQ」、ポリシーベースのロードバランシングとクライアントフェイルオーバーの「SmartConnect」、ポリシーベースのWORMデータ保護の「SmartLock」を提供する。

さらに、データ管理機能としてはポリシーベースの自動階層化の「SmartPools」、クラウド対応の自動階層化「CloudPools」、ディスク利用効率を最大化するデータの重複排除の「SmartDedupe」、クォータ管理とシン・プロビジョニングの「SmartQuotas」、ストレージリソース管理用のパフォーマンス監視/レポート作成の「InsightIQ」を提供する。