KDDI、日立システムズ、トミス、イートラストは、福島市水道局の協力を得て、マンホールの遠隔監視におけるIoT向け通信規格LTE-M(Cat.M1)の有用性検証を共同で実施し、LTE-Mによるマンホール内の遠隔監視が可能であることを確認したと発表した。
LTE-Mは、4G LTEネットワークを利用するセルラーLPWAのひとつで、3GPPリリース13にもとづくLTE標準規格。今回の実証実験は、今後水道事業体などにおいて、設備保全や運用をより円滑に進めるための基盤としてLTE-Mが活用されていくことを見据え、技術の検証を目的に福島市水道局と4社で2017年10月に行われた。具体的には、基地局から2キロメートル以上離れた場所にある福島市市街地のマンホール内にLTE-M試験端末を取り付け、LTE-Mによるマンホール内の遠隔監視が可能であることを確認したという。
同実証実験における各社の役割は、KDDIがネットワーク提供(LTE-M)と電波計測、日立システムズが実証実験実施サポート全般、トミスはマンホールへの機器取り付け作業、イートラストは電波計測支援、福島市水道局は実証実験フィールドの提供を行った。同実証実験で、LTE-Mの有用性を確認できたことによって4社は、日立システムズとトミス、イートラストが2017年10月から提供を開始した「マンホールの防犯・ 安全対策ソリューション」において、KDDIのLTE-Mの活用を目指すということだ。