富士通は12月21日、自治体や学校などに向けて、なわとび運動によるリズムやバランスなどの運動能力をICTを活用して可視化し、児童の運動能力育成を支援する「FUJITSU IoT Solution Social Sports Learning なわとびセンシングサービス」の販売を開始した。

  • サービスの流れ

    サービスの流れ

新サービスは、加速度およびジャイロセンサを搭載したモーションセンサを児童の腰に専用のベルトで装着し、なわとび計測を行う測定授業、測定結果のフィードバックを行う振り返り授業のセットを2回実施。

測定したデータは独自のアルゴリズムで分析し、個人別フィードバックシートとして児童および教員に配布し、同社の専門員が説明する振り返り授業で、1回目と2回目の授業間の変化やそれぞれの良いカ所、改善が必要なカ所を児童が学習し、その後の自発的な練習につなげる。また、学校や教育委員会向けに、測定した全児童の結果全体が把握できる分布図やグラフを提供する。

これにより、なわとび運動における個々の具体的な改善点が明らかになり、児童本人や教員において意識すべき点を適切に把握することができるとともに、児童に対して運動には力や速さ以外にバランスやリズムなどの気づきを与えるという。

また、分析結果は個人別フィードバックシートの提供に加え、学校での振り返り授業において同社の専門員が分析結果を説明することで、運動に興味を持たせ、継続して運動する意欲を引き出すとしている。

  • 個人別フィードバックシートのイメージ画面

    個人別フィードバックシートのイメージ画面

同社では、これまで全国32の小学校、約8200名の児童を対象にトライアルを実施している。今回、さらなる普及を図るためサービスとして販売を開始する。価格は個別見積もり(行準価格は82万円~)、2020年度末までに全国の小学校500校に導入を目指す。