Proto Labs, Inc.(以下、プロトラブズ)は、非上場企業、Rapid Manufacturing Group, LLC(以下、RAPID)を買収するための最終契約段階に入った旨を発表した。
RAPIDは、ニューハンプシャー州を拠点とし、短納期での板金加工とCNC切削加工を専門とする、カスタムパーツの受託製造メーカー。プロトラブズは、今回の買収によって、CNC切削加工のオプションを拡充するとともに新たな短納期製造サービスを提供することができるようになる。サービスとオプションの拡充により、多様なデジタルマニュファクチャリングモデルによる製品開発の最適化やサプライチェーンの効率化をさらに進める方法を模索し続けるという顧客へのコミットメントを後押しするということだ。
RAPIDの創設者であるジェイ・ジェイコブスは次のように述べている。「RAPIDでは、短納期での試作・小ロット生産が常にサービスの中核を担ってきました画期的な早さで受託製造してきました。このような業容を展開している弊社は、プロトラブズのデジタルモデルに自然な形で適合できます。両社の製造サービスの統合によって、お客様は射出成形や3Dプリンティングなどの各種製造サービスをワンストップで利用できるようになり、非常に嬉しく思っております。」
プロトラブズのCEOであるヴィッキー・ホルトは次のように述べている。「今回のRAPIDの買収によって、短納期のeコマース対応の板金加工が弊社のサービスに加わるのみならず、当社の切削加工オプションが広がり、さらに大型で複雑なプロジェクトにも対応できるようになります。また、両社の企業文化は非常に共通している点が多く、優秀で経験豊富なRAPIDのチームをプロトラブズのチームに迎えられることを大変嬉しく思います。」
なお、買収総額は1億2千万ドルで、内訳は、現金1億1千万ドルとプロトラブズ株1千万ドルとなっている。RAPIDの2017年度の売上高は、およそ4千5百万ドルになる見通しで、買収は通常の完了条件を満たしたのち、本年末までに完了する見込みだということだ。