ルネサス エレクトロニクスは12月14日、仏DiboticsとADAS向けLiDARソリューションで協業したことを発表した。
同LiDARソリューションは、ルネサスの車載用SoC「R-Car」と、Diboticsの各種LiDARセンサに対応可能なSoC向けソフトウェア「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping) on Chip」テクノロジの組み合わせにより実現されるもの。SLAM on Chipは、従来、PCを必要としていた3次元のSLAM処理をSoC上で実現することを可能とするもので、かつIMUとGPSデータを用いずに、LiDARデータのみで、3次元マッピングシステムを実現することができる技術であり、これらの組み合わせに折、低消費電力、かつ機能安全にも対応したリアルタイム3次元マッピングシステムが実現できるようになるという。
また、Diboticsは、独自技術として、3次元のSLAM処理をLiDARセンサのデータのみで実施し、3次元マップを作成することができる「Dibotics Augmented LiDAR software」も有しているが、こちらもR-Carに搭載することが可能だとしている。
なお、両社は2018年1月に米国ラスベガスにて開催されるCES2018において、Diboticsブースにて、LiDARのデモ展示を行う予定としている。