ソフトバンクと愛知時計電機は12月13日、LPWAの通信規格の1つであるNB-IoTを利用した水道メータの無線自動検針の性能、有効性の確認と、取得データを活用した新たなサービスの開発を目的とした実証実験を、2018年1月下旬より開始すると発表した。
同実験は、地中に設置されている水道メータの検針値について、NB-IoTを利用して取得した際の受信強度や通信成功率、通信時間などの確認を実施することで、水道メータのスマート化にNB-IoTが適用できるかどうかの検証を行うというもの。また、実験では、愛知時計電機が開発している光ピックアップ方式の水道メーターにNB-IoT対応モジュールを搭載する形で、水道メータとソフトバンクのIoTプラットフォーム間のデータ通信量を削減し、デバイスの低消費電力化を目指すとしている。
実証実験の期間は2018年1月下旬から2018年3月下旬を予定しており、対象地域は、愛知県内の水道事業体。両社は今回の実証により、無線自動検針化による検針コストの削減や漏水検知、水運用計画の効率化のほか、スマートメーターで取得するデータと日常の活動との関連性を分析し、見守りサービスやヘルスケアなど、新しいサービスの創出に向けて検討を進めていきたいとコメントしている。