IPAは12月14日、インターネット利用者を対象に実施した「2017年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」「2017年度 情報セキュリティの倫理に対する意識調査」の報告書をWebサイトで公開した。
同調査は今回で16回目となり、情報セキュリティ対策の実施状況、情報発信に際しての意識、法令遵守に関する意識などについてで、アンケートを実施・集計したもの。
調査対象は13歳以上のパソコンおよびスマートデバイスのインターネット利用者で、有効回答数はパソコンとスマートデバイスの各5000人。
悪意ある投稿経験者に投稿後の心理を聞いたところ、最も多い回答は「気が済んだ、すっとした」(35.6%)で、前年比4.3%増だった。特に10代は45.5%、20代は40.5%と他世代より高い傾向が見られたという。
悪意ある投稿を行った理由については、「人の意見に反論したかったから」(30.3%)が最も多かったが、前年に比べ、「人の投稿やコメントを見て不快になったから」5.7%増、「いらいらしたから」6.6%増だった。
同調査では、SNSでの写真や動画の共有相手についても聞いている。恋人など相手が非常に近しい間柄であれば、「自身の性的な姿を撮影した写真や動画」をSNSで共有しても構わないと回答した人は、スマートデバイスの利用者が7.4%、PCの利用者が5.3%だったという。
IPAは、「ネットを介したデータ(写真・動画)のやりとりは、リベンジポルノなどのリスクの可能性がある。一度でも流出してしまうと、完全に回収、消去するのは不可能。安易なデータの提供は避け、原則、ネットを介したプライベートな写真・動画のやり取りは行わないのが賢明」とアドバイスしている。