日立ハイテクソリューションズは、インドのFlutura Business Solutions Private Limited(以下、Flutura社)へ資本参加するとともに、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。これにより、顧客の課題解決を短期間・リーズナブルに行えるようになる。
近年、世界各国の製造業では、IoTの技術を取り入れて、課題である品質や歩留まりの改善、設備や機械の稼働率向上をめざした取り組みが始まっている。IoT技術を製造業の課題解決に活用するには、工場内のさまざまなデータを収集、可視化・分析するだけでなく、課題解決のための具体策を特定することが重要になっているが、実証実験やデータサイエンティストの育成など、莫大な時間とコストがかかることが懸念されている。Flutura社は、顧客が持つデータから分析モデルを構築し、IoTとAIの技術を用いた課題解決支援アプリケーションを開発・提供している。すでに蓄積された多数のノウハウとアプリケーションモジュール(Cerebra SignalStudio)により、通常約1年かかるアプリケーション開発を約90日間で提供し、さらに小規模でのアプリケーション展開が可能であるため、課題解決のためのコストを抑えることができるという。
同社は、2016年8月にFlutura社の子会社であるFlutura Business Solutions LLCと、課題解決支援業務アプリケーションをワールドワイドに提供する代理店契約を締結し、日本国内を中心に事業を展開してきた。今回、同パートナーシップ契約により、Flutura社と事業戦略やコア技術を共有して、急速に拡大するIoT市場において課題解決のためのソリューションを提供していくという。また、今後海外市場での事業展開をさらに加速し事業拡大をめざすということだ。