Formlabsは12日、光造形(SLA)方式プリンタ「Form 2」用に初めてのカラーミキシングソリューションとなる「Color Kit」を発表した。これによりForm 2ユーザーは好みの色を独自に作成でき、手作業での塗装作業が必要ないカラフルな3Dプリントが可能になる。
「Color Kit」は、実験的な製品プラットフォームであるForm Xの一部として、16色のカラーレシピを同梱して提供される。ユーザーはColor Pickerツールを使用して、好みの色を独自に調色できる。
同製品には、カラーベースカートリッジ、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、ホワイトの顔料インク計5本と、簡単に使える測定用シリンジ、レシピブックが含まれ、顔料インクをベース素材に混合することで独自のカラーレジンを調色できる。
また、Color KitをForm 2で使うことで、カラーパーツを3Dプリントするだけなく、製品コンセプトのフィールドテストを環境やブランドに合わせた独自の色を用いて実施できるという。
なお、Formlabsのデザイン担当部長であるマルセロ・コエーリョ氏は、次のように述べている。「Color Kitを使用することで誰でも好みのカラーレジンを調色でき、SLA 3Dプリンタ Form 2の特長である高分解能および滑らかな表面仕上げのプリントをさまざまな色で実現できます。最終形に近いプロトタイプ、コンセプトモデル、そして美しさが最優先されるその他のパーツのプリントにColor Kitを使用することで、製品デザイナーやエンジニアおよびその他の専門家は、一貫した色で多くのモデルをForm 2で直接プリントでき、プリント後の仕上げや塗装作業も必要ありません。」