GNU Projectは2017年12月7日(現地時間)、GNU Guix及びGuixSD バージョン0.14.0をリリースしたことを公式ブログで発表した。ダウンロードページからは、ISOイメージファイルやQEMUで利用可能なQCOW2イメージファイル、ソースコードなどを入手できる。

  • Xfceを用いたグラフィカルなログイン画面を用意する(画像はすべて公式サイトより抜粋)

    Xfceを用いたグラフィカルなログイン画面を用意する(画像はすべて公式サイトより抜粋)

GNU Guixは、GNU Hurd向けパッケージマネージャとして2012年11月から開発スタートし、UnixライクなOS環境を実現するGuix SD(System Distribution)を支える存在である。本バージョンからISOイメージファイルを用意し、USBメモリーやDVD-Rに書き込んで、実機によるインストールが容易になった。また、UIの改善やブートローダーのU-BootやExtlinuxを新たにサポートしている。

  • GNOMEデスクトップ環境をインストールし、GUI環境を構築できる

    GNOMEデスクトップ環境をインストールし、GUI環境を構築できる

  • WebブラウザーのIceCatと、テキストエディターのGNU Emacsを起動した状態。デスクトップ環境はXfceを選択している

    WebブラウザーのIceCatと、テキストエディターのGNU Emacsを起動した状態。デスクトップ環境はXfceを選択している

詳しくはリリースノートをご覧頂きたい。開発メンバーのLudovic Courtes氏は「GuixSDはユーザーの自由を尊重するGNUシステムの先進的なディストリビューションだ」と、GuixSDの利用を薦めている。

  • QEMUで仮想マシンを起動し、そのなかでGNU Guixを起動している

    QEMUで仮想マシンを起動し、そのなかでGNU Guixを起動している

  • デスクトップ環境をEnlightenmentに変更し、Inkscapeなどを起動している

    デスクトップ環境をEnlightenmentに変更し、Inkscapeなどを起動している

阿久津良和(Cactus)