大東建託は、12月より全国の建築事業部(計17事業部)にマイクロソフト社製のゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens(ホロレンズ)」を配備し、実物大3D建物を用いた臨場感のあるプレゼンテーションの運用を開始すると発表した。
運用が開始されるプレゼンテーションは、「HoloLens」を装着して建設予定地を眺めると、バーチャルな実物大の建物が現実の視覚と融合され、紙媒体などの2Dのデータでは理解しにくかった完成イメージを、実際の周辺環境の中で立体的に確認できるもの。写真や動画では味わえない臨場感で、建物の実物大の印象や完成後の周辺環境との親和性などが、容易にリアルに確認できるという。
このプレゼンテーションは、同社が9月より営業支援ツールのひとつとして首都圏エリアに限定して試験運用を開始したもので、2018年1月からの本格運用を目指していたが、約3ヵ月の試験運用での反響が大きく、当初の予定を1カ月早め今回の本格運用に至ったとのこと。
このツールの活用シーンとしては、建設予定地にて、完成予定建物の実物大スケール・周辺環境との親和性・日当たりなどを確認したり、遠隔地オーナーなどの建設予定地に行けない人には、自宅や同社事務所にて1/30スケールに縮小した完成予定建物で外観デザインなどを確認したりすることが想定されている。
また、建築現場で開催される現場見学会にて、来場者に完成予想建物を確認してもらい、イメージを共有化することも想定されているという。さらに、タブレットへの同時表示により、レンズ越しの映像を複数人で確認可能になる機能が12月中旬より対応予定となっている。