NXP Semiconductorsは、フラッシュレスマイコン(MCU)ファミリ「LPC540xx」を開発し、同社のLPCマイコンシリーズのポートフォリオを拡充したことを発表した。
同ファミリは、最大180MHz動作のArm Cortex-M4コアをベースとし、360KBのSRAM、直接実行が可能なクワッドSPIフラッシュ・インタフェースによるメモリ拡張性を提供するほか、イーサネット制御、物理層トランシーバ内蔵ハイスピードUSB、TFT LCDコントローラ、デュアルCAN FDコントローラなどの機能を統合しており、100μA/MHzのアクティブ電流で複雑なタスクの高速かつ高効率処理を実現できるため、同社ではコンシューマ/産業用IoTアプリケーションの最適化が可能になると説明している。
また、同ファミリは、組み込み向けにセキュリティ機能の最適化も施されており、セキュリティの基本機能のためのオンチップAESエンジン、組み込みキー・ストレージ、セキュア・ブート・メカニズムにより、デベロッパにブートイメージの認証、迅速なデータ暗号化/復号化処理、先進的なデータ統合/保護のためのメカニズムといった機能も提供することが可能だという。
なお、同ファミリは、すでにサンプル出荷中で、量産は2018年1月を予定しているという。また、セキュリティ機能の異なる製品が2018年第2四半期にリリースされる予定であるという。