村田製作所は、神奈川県横浜市みなとみらい21地区に設立する新たな研究開発拠点の名称を「みなとみらいイノベーションセンター」とすると発表した。

  • 村田製作所「みなとみらいイノベーションセンター」

同センターでは、通信市場を中心とした既存事業に加え、自動車、エネルギー、ヘルスケアといった注力市場向け製品やIoTなどの新規市場向け製品の基礎研究、企画、デザイン、設計力の強化を図っていくという。

特に、電池事業を中心としたエネルギー市場やヘルスケア市場向けビジネスにおいては、地理的メリットを活かした顧客・市場(業界)との接点強化を図り、事業拡大を目指すとしている。また、自動車市場向けビジネスにおいては、実車用大型電波暗室を設置し、さらなる設計ノウハウの蓄積や製品設計への迅速なフィードバックを図ることで競争力を高めていく考えだ。そのほか、野洲事業所、横浜事業所などの研究開発拠点との連携を強化するとともに、技術交流など外部との連携強化を図り、オープンイノベーションの促進を目指す。

同センターは電波暗室・機械室・開発エリア・厚生施設などから構成され、鉄骨造の地上18階・地下2階・塔屋1階の構造となっている。投資総額は約400億円で、敷地面積は約7400m2、延床面積は約6万5000m2。工事期間は、2018年5月の着工、2020年9月の竣工を予定している。