オウケイウェイヴ(OKWAVE)は11月27日、ブロックチェーンをはじめとする新技術への取り組みおよびセキュリティ対策の強化を柱とする研究開発本部の新体制を、12月1日に発足すると発表した。

新体制のポイントとして同社は、新しいVP(Vice President) of Engineeringに加藤義憲氏の就任、ブロックチェーン技術者を養成する部門の発足、外部有識者のエグゼクティブアドバイザーへの起用の3点を挙げている。

加藤氏は同社の創業初期から技術開発を牽引しており、FAQシステムである「OKBIZ.」の初期バージョンの開発や、同社が日米で取得したAI関連特許技術の開発者であり、同氏がVP of Engineeringに就任し、研究開発本部を管掌する。

これに伴い、Q&Aサイトである「OKWAVE」の拡大、OKBIZ.の品質向上、AIである「KONAN」の立ち上げ、「OKWAVE-CSIRT」設立などに尽力した取締役研究開発本部長の浅川秀治氏は退任する。

ブロックチェーン技術者の養成部門は、同社研究開発本部内に新たに発足。同社では研究開発本部の全スタッフ約50人がブロックチェーン推進協会(BCCC)の実施する「ブロックチェーン大学校」の講座を修了しており、ブロックチェーン技術開発の場を設けることに加え、ブロックチェーン技術を推進していく。

外部有識者のエグゼクティブアドバイザーへの起用に関しては「ABCテクノロジー」(AI、ブロックチェーン、チャット)の推進やセキュリティ対策の強化を進めるにあたり、それぞれの分野の有識者を招聘する。

ABCテクノロジーの推進では、シビラのCo-Founder & COOである篠原裕幸氏をテクノロジー・エグゼクティブアドバイザーに迎え、同氏のビットコインおよびブロックチェーンへの知見を研究開発に活かしていく。

セキュリティ対策の強化では、アスタリスク・リサーチの代表取締役エグゼクティブ・リサーチャである岡田良太郎氏をセキュリティ・エグゼクティブアドバイザーに迎え、同氏のネットセキュリティ領域における知見を研究開発及びCSIRT(Computer Security Incident Response Team)の活動に活かす方針だ。