ESETは11月20日(米国時間)、「Kids' smartwatches banned in Germany over spying concerns」において、ドイツ当局が5歳から12歳向けのスマートウォッチが盗聴機器に該当する懸念があるとして、両親に対して該当機器の破棄を求めていると伝えた。こうした動きは前月の時点で、ドイツに限らずノルウェーでも発生しており、今後ほかの国でも同様の動きが出る可能性がある。

指摘されているスマートウォッチはSIMカードを搭載し、アプリから電話機能の制御が可能とされている。つまり、ソフトウェアからの制御が可能であるため、利用者に気がつかれることなく特定の番号に電話をかけてその場の会話を盗聴することが可能といった危険性がある。また、これらのデバイスは中間者攻撃にも利用される危険性があるとされている。

子供向けスマートウォッチの比較 資料: ESET

左から、子供向けスマートウォッチ「Gator」と「Tinitell」

規制の対象となるスマートウォッチは5歳から12歳といった年齢層を対象としたものであり、利用者によるセキュリティ対策が期待できないことなども、こうした決定が下された理由ではないかと見られる。SIMを内蔵するなどして通信機能を持ったデバイスは今後さらに増えることが予想されr、今後も同様の動きが出てくる可能性がある。