日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、センサアプリケーション開発に向け、プログラマブルなマイコンとして低消費電力マイコン「MSP430ファミリ」にFRAM搭載の「MSP430FR2000」(FRAM容量0.5KB)および「MSP430FR2100」(同1KB)を追加したと発表した。

「MSP430FR2000」と「MSP430FR2100」の概要

2製品について同社は、「カスタマの真の意味でのニーズに応えるために、機能を変更できる柔軟性を考慮したマイコン」と説明しており、MSP430ファミリとしての互換性をもたせつつ、機能を用途に応じて選択することで、開発期間の短縮を実現できるようになると説明する。 提供される25種類の共通システムレベルの機能は、タイマ、入出力エキスパンダ、システム・リセット・コントローラ、EEPROMといった分野のもので、複数のコード例を含むライブラリを使うことで、柔軟な設定を実現できるようになる。

提供される主な機能

また、価格についても、MSP430FR2000は、1000個受注時で0.29ドル、5万個受注時を目安に0.25ドル程度(参考価格)まで下がるという。すでに、これらの製品評価用に16KB FRAM品である「MSP4320FR4322」を搭載した評価ボードであるLaunchPad開発キット「MSP-EXP430FR2433」も提供中で、こちらは2017年12月31日までの期間限定で、通常価格9.99ドルのところが4.30ドル(参考価格)で提供されるという。

2017年12月31日まで4.30ドルで提供されるLaunchPad開発キット「MSP-EXP430FR2433」