アイリッジと飛驒信用組合は11月21日、かねてから取り組んでいたスマートフォンアプリを活用した電子地域通貨「さるぼぼコイン」の開発が完了し、12月4日から地元住民および観光客向けに提供を開始することを発表した。
「さるぼぼコイン」は岐阜県の飛騨・高山地域で利用可能な地域通貨で、スマートフォンアプリ上で利用できる電子通貨。二次元コードの読み取り方式で手軽に決済でき、取引履歴がスマートフォンアプリ上で管理できるほか、セキュリティに配慮し、指紋認証や暗証番号の設定が行える。
加盟店側は二次元コードの設置のみで導入可能となるため、初期導入費用がかからず、即座に導入できるほか、現金の管理、取り扱いの手間を省くことができるという。加盟店は売上金として入金されたコインを預金口座へ換金入金できるのはもちろんのこと、他加盟店への支払いなどで利用することも可能。また、アプリ内には店舗情報を掲載するほか、GPSを活用して店舗までの道案内などの機能も搭載した。
「さるぼぼコイン」のダウンロードは、飛驒信用組合 ホームページからダウンロードできる。
交換単位は1円=1コインで、利用可能店舗は高山市、飛騨市、白川村の約100店舗。チャージ可能場所は飛驒信用組合営業店舗窓口(店舗数は17店舗)、チャージ上限金額は10万円だ。有効期限は最終利用日から1年後の当月末日(ポイントは付与日から一年後の当月末日)。
なお、加盟店の加盟促進のため、決済手数料および加盟店間の送金手数料無料キャンペーンを行うほか、ダウンロードおよび利用促進のため、チャージ時のポイント2倍キャンペーン(チャージ金額の2%付与)を行う。いずれも、2018年3月末日までの予定。
なお、同通貨には、アイリッジの電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」が採用されている。