岡山県和気町とキャメルは、IBM Watsonを活用した、移住希望者に向けた住民サービス「わけまろくん」を共同で開発、11月22日より運営を開始したと発表した。
「わけまろくん」は、LINEやウェブサイト上で動作する対話形式のサービスで、利用者が和気町のことを質問すると情報を自動で案内する。また、同町にある温泉施設「和気鵜飼谷温泉」に設置された、人形ロボット「Pepper」と連携しており、Pepperに話しかけると情報を案内する。
サービスでは、これまで和気町に問い合わせのあった膨大な情報を学習させることで、WatsonのAPIであるNLCを使って利用者の質問内容から最適な回答を導き出すもので、例えばゴミの分別の仕方や水道が故障した時の対応、子育てや介護に関する相談など、多岐にわたる質問に答えることができるという。さらに、AIによる自動翻訳を内蔵している。
今後は、個人を特定しない形で蓄積されたログデーター(質問の履歴データー)を元に、「わけまろくん」が答えられなかった質問を精査していき、さらに賢くすることでより一層便利な住民サービスを構築していくという。