Dropboxは11月20日、米Autodesk(オートデスク)との新たな連携を発表した。今回の連携により、AutoCADユーザーがDropboxを快適に利用することが実現し、今後は建築、エンジニアリング、建設、製造業界などの顧客に対して、機能を提供していく方針だ。

最新機能としてAutoCADデスクトップ向けDropboxアプリを提供。AutoCADのデスクトップ アプリケーション上で、Dropboxに保存したプロジェクトファイルを開き、その後Dropboxに再度保存することを可能としている。これは9月に公開されたDropboxのDBX Platformに基づくものとなり、コンテンツのサイロ化を解消し、最新ファイルをAutoCADのワークフローに組み込むことができ、複数のメンバーによる共同作業が効率的に行えるようになったという。

また、Dropboxのネイティブアプリ上でプレビュー機能を提供する継続的な取り組みの一環として、AutoCADをサポートすることになり、Autodesk Forge 開発者向けプラットフォームを活用し、まずは.DWG ファイルをサポートする予定。Dropbox内で .DWG ファイルを閲覧し、コメントを追加できるようになる。

社員や顧客などの共有相手がAutoCADやDropboxをインストールしていなくても、共有されたファイルを閲覧することが可能になり、この機能は一部のDropbox加入プランで2018年から利用を可能にする予定だ。

さらに、今回の連携により、デバイスを問わずDropboxに保存された.DWGライブラリ全体にアクセスし、どこにいてもAutoCADファイルで作業することが可能になり、ローカルにファイルを置く必要性や最新版にアクセスしているかという心配も不要になるという。

現場に出ている際も事務所に急いで戻る必要なく、その場で最新の建築設計の確認やコメントを付けることができることに加え、Dropbox上で.DWGファイルをプレビューできるため、CADファイルの共有が容易になり、あらゆるデバイスで制約なく閲覧を可能としている。