Clouderaは16日、世界をリードする重機メーカーのコマツが、Cloudera EnterpriseとMicrosoft Azureを活用した、クラウドベースのインダストリアルIoT(以下、IIoT)分析プラットフォームを導入したことを発表した。
同プラットフォームを使用することで、コマツは世界各国の採掘業界の顧客企業を対象に、露天や地下採掘で使用される最大規模の機器について、パフォーマンスの継続的なモニタリングを支援する。その結果、機器の稼働率と生産性が高まり、グローバル経済向けのエネルギーや工業鉱物などの資源を得られるとしている。
コマツの分析担当シニアマネージャーであるAnthony Reid氏は、次のように述べている。「お客様の需要の高まりと、機械のネットワーク化を受け、当社のデータ量は1カ月あたり30TBに達しようとしていました。また、以前の環境では、拡張・成長・イノベーションの能力を十分に発揮することができませんでした。しかし、Clouderaの最先端プラットフォームを利用すれば、高度なデータ分析と機械学習を活用し、当社のIIoTの成功を後押しできます。お客様には、機械の稼働状況についてより有効なアドバイスを提供し、サービスをより迅速にお届けできるようになりました。一例として、大規模な石炭採掘企業にアドバイスを行った結果、Joyの長壁式システムの日々の稼働率を倍増できました。」
同氏はさらに「Cloudera EnterpriseとMicrosoft Azureの導入により、当社のチームは見えないものを見える化し、価値ある洞察を引き出すことで、お客様が生産性と採掘効率を最適化できるよう支援しています。Clouderaのメリットである迅速なパフォーマンス、データのセキュリティ、顧客サポートによって、当社のチームは機械データの分析機能を利用し、世界中のさまざまなユーザーグループと連携できました。」と述べている。
コマツのデータサイエンティストは今後、機械学習モデルをより迅速に構築・導入し、機器の稼働状況を理解し、顧客についてより深い洞察を得て、将来的な採掘機器の設計にも影響を及ぼすことが可能だという。Apache KuduやApache Sparkなどのコンポーネントを活用することで、コマツは生成されつつあるデータと保存されたデータを含む、同社のあらゆるIoTデータについて、処理、機械学習、分析をリアルタイムで推し進めることができるとしている。