NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と第一興商は11月16日、NTT ComがICT基盤を提供している第一興商のカラオケルーム「ビッグエコー」を活用し、新たなスポーツ観戦スタイルとして、ファンが集まり一緒に観戦する「グループビューイング」の共同実証実験を開始すると発表した。

すでに両社では、企業の働き方改革・生産性向上に向けた取り組みとして、ビッグエコーのカラオケルームをワークスペースとして開放する共同実証実験を行っている。その結果を踏まえて、4月から新サービス「ビジネスプラン」を首都圏の店舗で開始し、9月からは導入店舗を全国の主要ビジネスエリアに拡大ている。

さらに両社は、この取り組みを活かし、同郷の人々や同じチームを応援する仲間が集まり、自宅や職場近くのビッグエコーでスポーツを観戦するグループビューイングを検討してきた。

実証実験では、NTT Comが第一興商の業務用通信カラオケDAM用に提供しているネットワークを活用し、「DAZN(ダ・ゾーン)」が配信する試合中継を大画面モニターに投影することで、ビッグエコーのパーティールームをグループビューイングのスペースとして提供する。

第1弾として、J2に所属するカマタマーレ讃岐のファンや首都圏在住の香川県出身者が集まり、今シーズン最終戦を観戦するイベントをビッグエコー新橋烏森口店で開催。試合は、11月19日の16時にキックオフを予定している明治安田生命J2リーグ 第42節(最終戦)のカマタマーレ讃岐 vs 名古屋グランパス、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、カマタマーレ讃岐、Perform Investment Japanの協力を得る。

今後、継続的に実証実験を実施することで得られるノウハウや技術的な課題をベースにグループビューイングの拡大に向け、快適にスポーツを観戦できるICT環境の整備やビジネススキームについて、両社で共同検討を進め、カラオケルームとスポーツチャネルを融合した新たなサービスメニュー化を目指す方針だ。