Cogent Labs(コージェントラボ」)は、11月15日、人工知能を利用した新たな文書検索システム「kaidoku(カイドク)」を発表した。今後、弁護士業務における参考判例の検索、医療現場における情報整理など、業界に特化したソリューションとして提供していくという。
kaidokuはさまざまな資料から必要な関連情報を素早く特定し、非構造化データを扱うことができる文書検索システムとなっている。主要機能としては、分類機能、高度検索機能、文章の内容を文脈から判断する機能がある。
Kaidokuは人工知能を使って自然言語を理解し、文章内の内容を解釈して自動的にタグ付け、分類する。肯定、中立、否定というセンチメント分析可能だという。
利用用途としては、弁護士業務における過去の類似判例の抽出し、内容に応じて、メールを担当に振り分けて転送するなどを想定している。
高度検索機能では、検索ワードが含まれるかどうかではなく、文章の意味による検索できる。これにより、文章の内容を文脈から判断する機能さまざまなドキュメントの文脈を理解して、情報の関連性を見つけたり、既存のデータベースに新しいテキストをマッピングすることが可能だ。
同社 代表取締役 飯沼純氏は、これらの機能によって、複数の人が介在する業務の簡素化や専門家の複雑な作業の軽減ができるとした。
今後は、視覚化と分析により文書の関連性を特定したり、隠れている関係性の気づきを与えるほか、データの時間的変化を分析してトレンドの変化を表示したり、もっとも話題になっているトピックを特定するという。
また、検索ワードとは異なる言語でデータベースからテキストを取得する機能などを提供するという。