アイ・オー・データ機器は11月15日、クラウド型NAS監視サービス「NarSuS(ナーサス)」にHDD障害を予兆の段階で検知する「予兆通知サービス」を開始すると発表しした。新サービスは、これまで同社のNASに搭載されたHDD計12万台を監視し、得られたビッグデータを活用しており、対象商品はLAN DISK H、LAN DISK X。
従来、HDDの状態はS.M.A.R.T情報(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology情報:HDDに搭載されている自己診断機能であり、通電時間の合計や書き込みエラーの回数など、各種の検査項目について数値化)と呼ばれるディスクが発行する情報により判断されてきた。同社は、このS.M.A.R.T情報に加え、NarSuSの運用で得られたビッグデータに基づき、独自の技術で異常を検知し、HDDの交換タイミングをメールで知らせるという。
具体的には、NASのHDDが故障するとシステム管理者は突発的な作業に追われ、他の作業への影響は避けられないことから、新サービスにより事前にHDDの交換タイミングを知らせ、機材の準備や関係部署への案内など、計画的な対応で業務負担を最小限に抑えることを可能にしている。
また、有償保守サービス「アイオー・セーフティ・サービス(ISS)」に加入すれば、通常保証とは異なり、予兆通知の段階でHDDを交換する。有償保守サービスでは、専門スタッフが駆け付けるオンサイト保守と代替品を送付するデリバリィ保守を用意しているほか、商品の購入後も61日~48か月以内であれば加入できるプランもある。
新サービスを利用するには、あらかじめNarSuSに登録する必要があり、すでに登録している場合は、NarSuS製品詳細登録画面より「通知する」を設定すれば無償で利用が可能だ。