サイバーエージェントの連結子会社で動画広告に特化した広告代理事業を行うCyberBullは11月13日、スマートフォン動画広告の視聴と生活者の態度変容に関する調査結果を発表した。
同調査によると、スマホの動画広告を「最後まで見たことがある」と回答した人は、全体の半数を超えた。10代が最も多く、約6割がスマホの動画広告を「最後まで見たことがある」と回答。30代と40代では男女ともに約4割が「最後まで見たことがある」と回答した。
動画広告を最後まで視聴した経験が最も多い媒体は、YouTubeで全体の8割以上。30代と40代の男女も、平均8割以上がYouTubeの動画広告を最後まで見たことがあると回答した。
動画広告を完全視聴した理由としては、「動画の時間が短かったから」が40.3%で最も多く、次に多い回答は「興味・関心のある商品・サービスだったから」で40.1%だった。同社では、コンパクトな長さに生活者の興味・関心のある情報を含めた動画広告であれば最後まで視聴されやすいと分析する。また、反対に動画広告を最後まで視聴しなかった理由は、「興味・関心のない商品・サービスだから」が22.8%で最も多かったという。
広告視聴後の行動について、「商品・サービスを調べた」と回答した人は、全体でみるとテレビCMの方がわずかな差でスマートフォン動画広告よりも多い回答となったが、10代、40代女性においては、スマートフォン動画広告視聴後の数値がテレビCMを上回った。
「商品・サービスの資料・サンプルを請求した」と回答した人は、男性20代~40代でテレビCM視聴後の数値をスマートフォン動画広告視聴後が上回る結果となり、特に30代男性はスマートフォン動画広告の視聴後の数値がテレビCM視聴後の2倍となるなど、スマートフォン動画広告が購買活動に大きく影響していることが分かった。一方女性は、おおよそテレビCMから受ける影響の方が大きいが、20代に関してはスマートフォン動画広告も同率の回答となり、スマートフォン動画広告もテレビCM同様に購買行動へ影響を与えていることがわかる。