タイププロジェクトは13日、コーポレートフォントの年間契約プランを発表した。目的に応じて選べる20フォントの中から任意の4フォントを、10ライセンスまで使用可能な「ベーシック」と、ライセンス数無制限の「アドバンス」のふたつの年間契約コースで提供される。
同社は、企業に対し、フォントによるブランディングを提案している。自社の声とも言えるコーポレートフォントを用いることで、顧客から見た企業のイメージに一貫性を与え、信頼性という貴重な資産を着実に形成することができるほか、フォントに自社名をつけることができるため、企業のアイデンティティを確立し、インターナルブランディングを強化できるとしている。
法人プランでは、システムフォントでは伝えられない「企業らしさ」を表現するために、 タイププロジェクトの主要フォントであるAXIS Font、TP明朝、TPスカイのフォントファミリーから、一般販売を行っていない20フォントが新たに用意されている。
清新な印象を与える「インパクト」、本文に最適な「テキスト」、小さな文字でも可読性の高い「UD」、見出しや大きなサイズで効果的な「タイトル」と「ディスプレイ」の中から、目的やビジネスに合わせたフォントを選択できる。
料金プランは、厳選したフォントリストの中から4フォントを、10ライセンスまでの年間利用「ベーシック」と、ライセンス数無制限の年間利用「アドバンス」のふたつの契約コースで提供される。それぞれ、5フォント以上をご希望の場合は1フォントごとに追加が可能。ベーシックでは、5ライセンスごとの追加ライセンスも提供される。
ベーシックコースの価格は、初期設定費:10万円、デスクトップライセンス年額:20万円(4フォント、10ライセンスまで)、追加ライセンス:10万円(5ライセンス)、追加フォント:5万円(1フォント)、Webフォント年額:4万円(15万PV/月)。
一方、アドバンスコースの価格は初期設定費:40万円、デスクトップライセンス年額:200万円(4フォント、ライセンス数無制限)、追加フォント:50万円(1フォント)、Webフォント年額:40万円(100万PV/月)。
同社が担当したコーポレートフォント導入例として、スターバックスコーヒーやトーヨーキッチンスタイル、カンペール・ジャパンなどが挙げられている。また、他のフォントベンダーが開発した欧文フォントに合わせてウエイトや字幅などを調整するフィットフォント技術を開発し、さくらインターネット、アルピーヌ、ソニー、デンソーなど国内外の大手電機メーカーや自動車メーカーなどのグローバル企業にコーポレートフォントを提供しているということだ。
同社代表取締役社長の鈴木功氏は、「コーポレートフォントは、企業の声に相当するものだと考えています。企業とユーザーのあらゆるタッチポイントにおいて、自社の声にふさわしいフォントを用いることで、企業のアイデンティティを表現できるとともに、長期的かつ広汎に活用することで、各部署やプロジェクトごとのフォント制定の時間と購入コストの削減にもつながります。法人プランでは、導入しやすい2つのコースを用意しました。コーポレートフォントの導入が広がることを期待しています」と述べている。