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竹中工務店は、来年1月より全社PC約9,000台を顔認証システムを装備したノートPCへと順次リプレースし、利便性の向上とセキュリティの確保の両立を図ることで生産性の向上を狙う。
同社は2014年4月よりiPad約7,000台を配備、大規模なワークスタイル変革を実現している。作業所、営業、設計とデータの頻繁なやりとりが欠かせない建設業にはモバイル端末の本格的な活用が活きる。同社は、1990年代からPDAなどモバイル端末の業務研究を行ってきたが、不自由なくモバイル環境を駆使できる環境が揃ってきた昨今、モバイル端末を活用した効率的な業務推進を「竹中スマートワーク」と銘打ち大規模に推進している。
今回同社が新たに打ち出したのは、約9,000台のPCを2018年1月から順次ノートPCにリプレースするものだ。携帯性に優れるタブレット端末に加え、ハードな処理にも対応するPC環境をもモビリティを重視した環境へと移行させる。CADやBIM(Building Information Modeling)の利用やそれらを活用した資料の作成や編集とPCが必要となる環境へのニーズが拡大していることが背景にある。
また、Windows 10へのOS移行に合わせて顔認証システムをノートPCに標準配備することで認証セキュリティを担保。場所を選ばない業務効率化がさらに期待できる。顔認証システムは、NECの顔認証技術「NeoFace」を用いたソリトンシステムズの二要素認証「SmartOn ID」を採用、これまでのリーダー&ICカード認証におけるカードやリーダー携帯の手間や紛失リスクも軽減させる。
同社では、今後さらに業務アプリケーション利用時の認証、ビル入退館など顔認証システムの社内利用を拡大する意向で、さらなる「竹中スマートワーク」の推進を行っていくとしている。