Keysight Technologiesの事業部門の1つでネットワークテスト/可視化/セキュリティソリューションプロバイダーであるIXIAは11月8日(米国時間)、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウドに対応する事前リスク評価のためのSaaSソリューション「BreakingPoint Cloud」を発表した。
同ソリューションは、現実的なリーチと攻撃のシミュレーションにより、データ侵害と攻撃手段を安全にモデル化することで、企業によるセキュリティ手順/手続きの最適化と「検知/対応/改善」の支援を実現するもので、同社が従来提供してきたネットワークセキュリティテストソリューション「BreakingPoint」をクラウド上で活用できるようにしたものとなる。
さまざまな悪意をエミュレーションして、ネットワーク上に流すことで、そうした攻撃をどの程度防げているかを判断することが可能となり、これにより同社は、「データ/アプリケーションセキュリティに対して予測的な対策を実行するだけでなく、セキュリティスタッフのスキルを向上させ、プロセスを合理化して効率を高めることができるようになる」と説明するほか、DDoS緩和ソリューションの検証だけでなく、よりターゲットを絞った攻撃のシミュレーションも実行可能なほか、同社のApplication and Threat Intelligence(ATI)研究センターから提供される継続的にアップデートされた脅威情報を定期的に取得することで、企業はセキュリティ上の不適切な設定を解消し、新しいリスクによる影響を事前に把握し、セキュリティ監査のための情報を得るができるようになるともコメントしている。
なお同社は、今後クラウドの活用が進むのにあわせ、国内では2020年をめどに5Gの商用化が進むことが期待されることから、親会社であるKeysightsのソリューションとIXIAのソリューションを組み合わせた形で、モバイルサービスを実行するサービス企業などに提供していくとしているほか、テクノロジーパートナー各社との連携を強化していくことで、さらなるソリューションの提供を図っていきたいとしている。