Keysight Technologiesの事業部門の1つでネットワークテスト/可視化/セキュリティソリューションプロバイダーであるIXIAは11月8日(米国時間)、クラウドセキュリティに関する調査結果を発表した

同調査は、同社がDimensional Researchに委託して実施したもので、従業員1000名以上の企業でクラウド環境とその管理を担当する350名以上のITプロフェッショナルを対象として実施された。

調査の結果、多くの回答者が、パブリッククラウドにおけるデータとアプリケーションのセキュリティを懸念していることが示されたほか、データトラフィックの可視化が難しいという回答をしたという。その結果として、アプリケーションパフォーマンス問題やネットワークパフォーマンス問題のトラブルシューティングの遅れや、アプリケーションの停止といった問題が発生したことがあるという回答が多く寄せられたほか、クラウドとなると社内のIT部門があまり関与できていないという問題が生じており、こうした点が問題視されているとも説明している。

パブリッククラウドならびにプライベートクラウドのトラフィックの可視化欠如により発生した問題の回答 (資料提供:イクシア)

また、パブリッククラウドについては、データとアプリケーションのセキュリティならびにコンプライアンス要求への対応といった問題が、企業としての対応が求められる優先項目となっており、本当に問題が無いのかといったことや、情報流出がどこまで防げるのか、といった点が見えにくいことが浮き彫りとなっており、IXIAでは、「クラウドの活用でコストを抑えることができるものの、実際にソリューションを構築した際のセキュリティにどこまで手間とコストをかけるか、という相反する問題が生じるようになっている」との分析を述べている。

パブリッククラウド環境における、今後の12か月げの対応が必要とされる優先項目 (資料提供:イクシア)

なお同社では、クラウドの活用は今後も増加し続け、併せてモバイル市場も拡大を続けていくとの見通しを示しており、今後、Keysightsと連携して、「セキュリティ」「クラウド」「モバイル」の3つをキーワードとしてビジネスを推進していくとしており、さまざまなネットワークニーズに対応する製品を適宜提供していくとしている。