マカフィーは11月8日、公式ブログにおいて、iPhoneには、携帯電話のカメラにアクセスできるアプリが前面で実行している時に、バックグラウンドでユーザーの写真や動画を撮らせる機能があることが判明したとして、注意を呼びかけた。
この事実が明らかになったきっかけは、Googleの開発者であるFelix Krause氏が、自身のブログにおいて、iPhoneの画面でカメラのファインダーが「開いて」いなくても、アプリがいつでもユーザーの写真や動画を撮影できることを証明した概念実証プロジェクトの詳細を公開したことにある。同は、この問題について、Appleに報告したと述べている。
さらに、マカフィーは注目すべき点として、この一連の動きがバグではなく、意図的なふるまいと思われることを挙げている。
具体的には、この機能によって、以下のことが可能になるという。
- アプリが前面で起動している時は、いつでもユーザーを録画できる
- ユーザーに断りなく写真や動画を撮る
- 撮影した写真、動画をその場でアップロードする
- リアルタイムで顔認証を実行し、顔の特徴や表情を検知する
Krause氏は、一度でもソーシャルネットワークアプリを用いて写真やビデオを撮ったり、公開したりすると、カメラへのフルアクセスが許可され、アプリが実行されている時はいつでもアプリがカメラを利用できる状態になると説明している。
マカフィーは、こうしたiPhoneの挙動からプライバシーを守る手段として、以下の3点を挙げている。
- カメラ カバーを使う
- カメラにアクセスできるアプリに注意する
- モバイル セキュリティ ソリューションを使う
なお、写真を選択する時は、可能な限り、iPhoneに搭載のカメラアプリ、各アプリのイメージピッカーを使用するよう、アドバイスしている。