確率論的プログラミング言語 Pyro

人工知能(AI)や機械学習は今後のビジネスを左右する重要な技術と認識されており、多くの企業や研究者が研究開発に取り組んでいる。どの事業にどのような応用ができるか、その可能性は大きい。そうした成果の一部はすでに日々の生活に浸透しつつある。例えば、音声によるスマートフォンやスマートデバイスの操作、写真データから文字列の抽出と翻訳、リアルタイム音声翻訳などはわかりやすい成果だ。それ以外にもさまざまなシーンで利用が進んでいる。

先週、配車アプリの大手であるUberから「Pyro」と呼ばれるプログラミング言語が発表された。このプログラミング言語は確率論的プログラミング言語と位置づけられており、ディープラーニングやベイジアンモデルの統合を可能にするものだと説明がある。PyroはGitHubにおいてMITライセンスのものでオープンソースソフトウェアとして公開されている。

Uberは自立運転技術やAI技術の開発にも取り組んでおり、Pyroはそうした成果の1つと見られる。Pyro自体はPythonを拡張する形で実装されており、Python 2.7系またはPython 3系で動作可能。汎用性が高く、高い自由度とスケーラビリティを実現しているという。