横河電機は、モバイル端末を活用して遠隔地から現場をサポートする、プラントのコミュニケーション支援サービス「SensPlus Buddy(センスプラス バディ)」を開発し、発売した。

現場の画像に作業指示を手書きで書きこみ

利用場所と活用シーン例

「SensPlus Buddy」は、モバイル端末を活用して遠隔地から現場をサポートし、プラントのコミュニケーション支援を行うクラウドサービス。現在、プラントの保全部門の人財不足を解消する手段として、IIoTが注目されているが、IIoT導入によるネットワークセキュリティへの懸念、および利用環境整備の必要性が導入の障壁となっている。同サービスは、Webブラウザで動作するアプリケーションのため、専用機器の導入やネットワーク工事が不要で、専用のアプリケーションをインストールすることなく、汎用のモバイル端末やPC端末をそのまま活用することができる。ユーザは高いセキュリティを確保したユーザ認証システムによって管理され、決められたグループ内でのみデータ通信が可能となっている。

また同サービスは、ビデオ通話、動画やドキュメントのスナップショット、手書きでの書きこみなどの各種機能を有しており、モバイル端末で直感的に操作することができる。ビデオ通話により、遠隔地にいる熟練技術者やメーカーのサポートセンターが現場の作業員と、映像と音声をリアルタイムに共有し、また、AR技術を応用したことで、現場で撮影した画像に手書きで指示を書きこめるので、遠隔地からでも的確でわかりやすい作業指示を行うことができるという。

さらに、現場にいる保全員が、計器室にある制御システムの運転情報や取扱説明書などのドキュメントを参照したい場合は、制御システムの操作卓の画面やドキュメントのスナップショットを送信したり、共有したスナップショットに手書きで直接書きこめるということだ。