JR東海は11月8日、在来線運転士の業務を支援するために、タブレット端末「CAST」を順次導入し、平成30年3月までに在来線全線で使用を開始すると発表した。まずは、11月28日より、中央本線・身延線・御殿場線に導入し、一部の機能について使用を開始する。
「CAST」の主な機能は「電子データによる情報伝達」「GPSによる運転操縦支援」「津波避難誘導の迅速化」。
具体的には、現在口頭で行っている指令員から運転士への情報伝達を、端末に文字情報として表示し、運転士は画面上で内容を確認。これにより、さらなる安全性の向上と情報伝達の迅速化を図る。
また、GPSを活用して、速度規制区間などを画面上の表示と音で運転士に知らせることにより、さらなる安全性の向上を図る。これまでは、情報を記載した帳票をもとに、運転士が注意して運転していた。
津波への対策としては、津波警報などを自動で受信するほか、津波避難マップとGPSにより、最寄りの避難ルートを表示し、津波発生時の避難誘導の迅速化を図る。