横河電機は、顧客の持続的な企業価値向上のための活動に貢献することを示す、制御事業の新しいビジネスコンセプト「Synaptic Business Automation(シナプティック・ビジネス・オートメーション)」を策定したと発表した。

Synaptic Business Automationの実現で価値を創出し、顧客のProfitable and Sustainable Growthを実現する。

「Synaptic Business Automation」は、最新のITと長年培ってきたプラントマネジメント、プロセスなどについての知識や制御技術、ソリューションとコンサルティングを融合させ、顧客の事業変革を支援していくもの。製造業は原材料や原油価格の変動、環境問題や安全規制への対応、産業構造の変化といった事業環境の変化にさらされており、環境の変化に俊敏に対応できる経営の実現が求められている。YOKOGAWAグループは、こうした環境下における顧客の事業全体にわたって部門間の連携を効率化し収益性向上に大きく貢献するとともに、企業間の壁を越えたサプライチェーン全体の情報やモノの流れを効率化、最適化することで新たな変革をもたらすことを目指しているという。

IoTが進展し、ビッグデータやAIの活用が進むなか、集めた情報を分析して価値のあるものに変化させ、意思決定に反映していくデジタライゼーションに注目が集まっている。「Synaptic Business Automation」の「synaptic」は、神経細胞の結合部分のsynapse(シナプス)に由来しており、これが全身に有機的に情報を伝達し、付加価値を増幅させていくかのごとく、データ、システム、組織、ナレッジ、サプライチェーンなどを連携させ、競争力の源を創り上げていくという意思が込められているという。同社は、製造プロセス・プラント運営・人財・サプライチェーンなど、事業に関わる全てのデータやプロセスが有機的につながり、整理・統合・制御・分析・解析することで価値のある情報に変わると、現場や管理、経営といったさまざまなレベルで洞察力のある決定や判断が可能になるとして、今回のビジネスコンセプトを策定したということだ。