凸版印刷は建設業向けIoT可視化サービス「ID-Watchy」に、現場作業員の労務状況を分析できる機能を追加し、製造業向けサービスとして提供すると発表した。
「ID-Watchy」は、Bluetooth技術による位置情報とネットワークカメラ映像を組み合わせ、作業員の位置情報や資材の動態を手軽に把握できるシステム。同システムは、ICカードなどのような能動的な読み取り動作を必要とせず、Bluetooth対応のカード端末を携帯した作業員や資材が製造現場に設置されたセンサーに近づくだけで、カメラの映像情報とともに、作業員の精確な位置情報を手軽に記録することができる。記録された位置情報と映像データは、クラウド環境で一元管理するため、管理者はPC、タブレット、スマートフォンからリアルタイムで確認できるようになっている。
今回提供される製造業向け「ID-Watchy」は、記録した位置情報とカメラ映像を基に、作業員別の滞留時間や動線など、現場の労務状況を分析することができるもの。これにより、現場作業員の労務状況を簡単に把握することができ、製造現場の人員の最適配置や生産性向上につなげられる。さらに、現場作業に熟練した作業員の位置情報と映像データを作業マニュアルとし、未習熟な作業員の教育ツールとしても活用することができるということだ。
価格は、初期導入費用は150万円から、サービス使用料が月額10万円からとなっている。なお、製造業向け「ID-Watchy」は、11月8日~10日に幕張メッセで開催される「IoT/M2M展【秋】」のトッパン・コスモブースで展示される予定だ。