ソフトバンクは、華為技術有限公司(ファーウェイ)と、ロボットにおける5Gの活用に向けた実証実験に関する契約を締結したことを発表した。両社は、インターネットを通じてつながるロボット「コネクテッド・ロボット」の実現に向けた検討や実証実験を、2018年より実施する予定だとしている。

ソフトバンクは2016年8月、5G向け候補周波数帯の実験局免許を取得し、5Gの要素技術を実装した実証実験装置を用いた超高速ブロードバンド通信、超低遅延通信などの検証を実施している。

今回は、ロボットにおける5Gの大容量通信や超低遅延通信の活用方法を検証する。5Gを活用することでデータの処理などをクラウドで行えるため、ロボット本体には高性能なCPUなどが不要となり、ロボット本体の小型化やコストを下げることが可能となる。

また、他のロボットとのデータ共有が容易になるため、機械学習やAIの進化をさらに促進することが考えられている。

なお、この実証実験で用いる箱型自律走行ロボット「CUBEくん」および「木箱くん」は、ロボットを制御する際に必要な情報処理を分散して効率的に行うROS(Robot Operating System)を、ソフトバンクが自社設計して採用している。そのため、5Gのネットワークを通じてロボットを制御する今回の実証実験に適しているということだ。