米ジュニパーネットワークスは11月1日(現地時間)、ネットワーク制御ソフトウェアと光伝送システムのハードウェアを分離する、新しいソリューション「Programmable Photonic Layer」を発表した。これにより、柔軟性やコスト管理、マルチレイヤーの可視性をパケット光伝送で実現するという。
新ソリューションには、オープンでプログラマブルな光伝送システム、マイクロサービス方式の管理および制御プラットフォームが含まれており、オペレータはコストを抑えつつ、フォトニックレイヤーの制御プレーンを最適化し、サービス継続性を維持する多様なトランスポンダ・ソリューションの導入を可能としている。
同社が6月に発表した「Cloud-Grade Networking」の取り組みに沿い、オープンな通信システムであるProgrammable Photonic Layerは「TCX1000 Series Programmable ROADM」を採用している。オープンかつ標準ベースのAPIと新しい管理・制御プラットフォーム「proNX Optical Director」を組み合わせることで、同社、サービスプロバイダ、またはサードパーティのいずれからでも、WDMトランスポンダが導入できるという。
Programmable Photonic Layerは、米Lumentumの波長や方向に依存せずflex-gridに対応したプログラマブルなROADMの「TCX1000 Programmable ROADM」を採用。これにより、サービス事業者は通信システムのハードウェアをアップグレードせずに、新たに必要となる100G、200G、400G以上の大容量ビットレートに対応することができる。オペレータはトランスポンダのレイヤーおよびフォトニックレイヤーの制御プレーンから通信システムのハードウェアを分離し、データセンター相互接続などのユースケースに対してネットワーク最適化の向上が図れるとしている。
proNX Optical Directorは「proNX サービス マネージャー」の自動化されたサービス・アクティベーションおよびネットワーク管理機能をベースに、マイクロサービス方式のアーキテクチャを使用し、オペレータによる効果的な拡張や、俊敏な運用環境での顧客、およびサードパーティ製アプリケーションの統合を実現するという。また、標準ベースのYANG APIを通して、ジュ二パーの「NorthStar Controller」とシームレスに統合し、レイヤー0からレイヤー3までのネットワーク可視化およびコーディネーションを提供する。